立ち読み5~第二章 その2
暁と黄昏~当陽・関陵他~再会した英雄:趙雲・関羽
事件の翌朝、当陽・長坂坡に向かう。ここは蜀士による趙雲・関羽の二英雄の描写をゆっくり味わいたい。特に関羽の“後日談”は「三国志命」を掲げる蜀士の意気込みがこれでもかというくらい強烈に伝わってくる説得力あるエピソード。
仁徳なる古城~荊州城~再会した英雄:劉備・関羽・張飛・趙雲・諸葛亮
最近所々で垣間見られた蜀士の「悟りの境地」はここで完全なものとなる。読んでいて澄み切った楽しさと心地よさを感じる。ここに於いて蜀士は自らの「三国志道」という哲学を見出したのかもしれない。いつものような熱い英雄描写はないが、淡々と連ねられたその文体が却って大きなインパクトとなる『三國志游學記』中でも特別な項。
長江に望む~赤壁~再会した英雄:孫策・周瑜/龐統/諸葛亮
そしていよいよ「赤壁」へ。「赤壁と五丈原。この二つの三国志跡に行かなければ、死んでも死に切れない。」 蜀士の游学は最大のクライマックスを迎え、本書も酣となる。史上燦然と輝く「赤壁の戦い」から蜀士は孫策と周瑜の清々しい友情を想い起こす。英雄描写・歴史描写は『三國志游學記』中最も長い。それだけに「三国志」好きは読んでいて力が入る。そしてその名場面に同化している蜀士を羨ましく思うのである。スケールの大きな文章表現から「三国志」を知らない人にも赤壁の偉大さが伝わるだろう。
志は湖より大きく~岳陽・岳陽楼他~再会した英雄:魯粛/陸孫/関羽
赤壁の興奮も覚めやらないまま旅は続く。ここでは多くを魯粛との再会に費やしている。穏やかで静かな空間、旅の終わりにはちょうどいいかもしれない・・・と思いきや、久し振りの蜀士ドタバタ劇!? 何れにしても10日に及ぶ大陸縦断の旅は終わり、成都昭烈陵に報告と挨拶に向かうのだった。
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